令和7年10月17日(金)、エンジニアリング・カフェ in 室蘭工業大学(主催:日本工学アカデミー北海道支部、室蘭工業大学)を本部棟大会議室及び白老実験場で開催し、日本工学アカデミー北海道支部会員8名が参加をしました。また、今回は本学と高大連携に関する協定を結んでいる北海道室蘭栄高校の理数科1年生(80名)が「理数探究」の授業の一環としてエンジニアリング・カフェに参加をしました。
エンジニアリング・カフェの第1部では、本学の航空宇宙機システム研究センター長 内海政春 教授が「拡大する宇宙への挑戦と北海道の宇宙未来像」と題した講演を行いました。講演後の質疑応答において、栄高校の生徒から「ロケットの実験ではたくさんの失敗があると思うが、そのトラブルはどのくらい予想できるのか?」との質問に対し、内海教授は「ロケットの実験では、事前にさまざまなトラブルを想定し、シミュレーションや過去のデータをもとに対策を講じています。しかし、実際の現場では予想外の事態が発生することも多く、失敗から学ぶことが非常に重要です。」と回答、その後も活発な質疑応答が続き、生徒らは宇宙開発の最前線で活躍する研究者と交流する貴重な機会となりました。
その後、場所を本学白老実験場に移動し行われた第2部では、本学の航空宇宙機システム研究センター 中田大将 准教授及び所属の学生らから白老実験場での研究概要、施設の役割などの説明を受けた後、ロケットスレッド試験を行う300m軌道での燃焼実験を見学しました。栄高校の生徒らは「ロケット開発の燃焼実験は迫力があった、宇宙工学を学べる大学も視野のひとつとしたい」といった感想が寄せられました。白老実験場の見学を通じて、研究現場で活躍する大学生や教員から直接説明を受けることで、宇宙工学やものづくりの現場に対する理解がより深まった様子でした。