デジタル・キャンパス推進基本方針

令和4年7月12日制定

室蘭工業大学では、これまで教育、研究、入試、社会貢献などに関わる業務にデジタル技術を導入し、作業や処理の効率化とサービスの向上を進めるとともに、IR室を設置し、大学運営と経営におけるEBPM(Evidence-based policy making)を進めてきたところです。

このたび、来たる未来社会Society 5.0を見据え、フィジカル空間(現実空間)とサイバー空間(仮想空間)の融合を促進させ、サイバー空間のリソースを積極的に活用することで、ニューノーマル社会において大学の機能を強化及び拡張し、本学のミッションの達成を支援するため、デジタル・キャンパス推進にかかる基本方針を策定することとしました。

本学は、セキュアな情報基盤の中で大学内のあらゆるデータを発生時点からデジタル化することを基本とし、それをサイバー空間で活用するデータ駆動型キャンパス、すなわち「デジタル・キャンパス」の実現に向け、シームレスなデータ利用環境を構築するとともに、サイバー空間で統合された情報を豊富なツールを用いて分析することにより、ステークホルダーを中心に据えた新たなサービス、付加価値の創出、大学運営と経営におけるEBPMのさらなる精緻化を目指します。

また、併せて、事務業務におけるデジタルシフトの徹底とプロセス変革を推進します。

なお、第4期中期目標期間(2022~2027年度)においては、デジタル・キャンパスへの変革加速期間として、以下の事項について重点的に取り組んでいきます。

-デジタル・キャンパスを支える基盤環境整備-
 統合データ基盤の構築
 情報基盤とネットワーク環境の整備
 教育研究支援環境の整備
 データの利活用、共有の促進に向けたルール整備

-デジタル化とデータの活用による新たな付加価値(サービス)の提供-
 統合データ基盤を活用した新たな学生向けサービスの創出
 ステークホルダーへ向けたサービスのデジタル化の推進

-大学運営と経営の高度化、業務の効率化-
 大学運営と経営におけるEBPMのさらなる精緻化
 場所を選ばない多様で柔軟な働き方の実現
 デジタルファーストのサービス設計による既存業務プロセス変革(BPR)の徹底推進

-デジタルの力を活用した地域社会との共創-
 地域企業や自治体との連携によるデジタル推進人材の育成
 デジタル化とデータの利活用による共創の促進