不正使用等の防止

不正使用・不正受給の様態

科学研究費補助金や各種の競争的資金等に係る会計事務の適正な執行については、従来から各種通知や諸会議等により注意喚起しているところですが、なお不正使用などの事例が報告され、国民の期待や信頼を失う事態となっています。
最近の事案でも、

  • × 取引の実態がないにもかかわらず、科学研究費補助金を業者に支出し、後に適宜物品等を納入させる行為(いわゆる「預け金」)
  • × 勤務実態がないにもかかわらず、大学院生等に対して謝金・賃金を支出する行為(いわゆる「カラ謝金」)
  • × 科学研究費補助金を別の研究活動へ充当したり、他の経費と区分せずに使用する行為

など、不適切な使用のケースがありました。さらに、

  • × 応募時又は申請時において補助金受給資格がないにもかかわらず、計画調書や交付申請書に事実と異なる肩書きを記載して補助金を受給する。
  • × 他人の氏名を用いて応募し受給する。

など、受給自体が不正に行われた事案が報告されています。

こうした不正行為は、基本的には不正を行った研究者個人のモラルの問題でありますが、研究者が所属する大学の姿勢が問われかねない違法行為です。つきましては、各研究者が競争的資金の制度を十分理解し、競争的資金の使用ルールの趣旨を踏まえ適正に使用されますようお願いします。

不正使用等の場合の措置

競争的資金の不正な使用等が行われた場合には、その内容に応じ、競争的資金の返還命令、一定期間の応募資格停止措置、刑事罰などが課されます。
科学研究費補助金において不正な使用等を行った場合は、次の措置が適用されます。なお、科学研究費補助金以外の文部科学省の予算に係る研究費についても、同様の措置が適用されます。

以下、「競争的資金の適正な執行に関する指針」抜粋

不正使用(故意若しくは重大な過失による競争的資金の他の用途への使用又は競争的資金の交付の決定の内容やこれに附した条件に違反した使用をいう)を行った研究者及びそれに共謀した研究者に対し、当該競争的資金への応募資格を制限することのほか、他府省を含む他の競争的資金の担当課に当該不正使用の概要(不正使用をした研究者名、制度名、所属機関、研究課題、予算額、研究年度、不正の内容、講じられた措置の内容等)を提供することにより、他府省を含む他の競争的資金の担当課は、所管する競争的資金への応募を制限する場合があるとし、その旨を公募要領上明記する。この不正使用を行った研究者及びそれに共謀した研究者に対する応募の制限の期間は、不正の程度により、原則、補助金等を返還した年度の翌年度以降1から10年間とする。

〔別表〕 罰則の基準について

不正使用の程度 応募制限期間
1. 個人の利益を得るための私的流用 10年
2.
1. 以外
① 社会への影響が大きく、行為の悪質性も高いと判断されるもの 5年
② ①及び③以外のもの 2~4年
③ 社会への影響が小さく、行為の悪質性も低いと判断されるもの 1年

上記の「不正使用」に係る罰則のほか、「不正受給」「不正行為」についても罰則が規定されていますので、下記リンク内【競争的資金の適正な執行に関する指針】をご確認ください。

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更新年月日:2020年8月5日
作成担当部局:研究協力課研究戦略係