令和7年1月20日(月)に本学本部棟大会議室において、道民向けセミナー「次世代半導体とほっかいどうの未来 in 室蘭」(主催:北海道経済部産業振興局 次世代半導体戦略室)が開催され、一般の方や本学関係者含む約150名(オンライン含む)が参加しました。
本セミナーはRapidus株式会社による次世代半導体のプロジェクトをはじめ、半導体が私たちの暮らしや未来をどのように変えていくのかについて、道民の皆様の理解を深めていただくための機会を提供する市民向けのセミナーです。
冒頭に北海道経済部長の水口伸生氏より「北海道半導体・デジタル関連産業振興ビジョンと道の取組」と題した挨拶があり、続いて経済産業省商務情報政策局課長補佐の二之湯裕之氏より「日本の半導体政策について」と題した紹介がありました。
最初に、Rapidus株式会社代表取締役専務執行役員オペレーション本部長の清水敦男氏より「次世代半導体プロジェクトについて」と題した講演が行われました。
続いて、本学の松田瑞史学長(専門分野:電子工学、超伝導エレクトロニクス)より「半導体と私たちの暮らし」と題して、身の回りにある半導体について、材料、素子、集積回路についての基礎的な解説を行いました。
・「量子ドットを用いて神経変性疾患の予防・治療薬を探る」(徳樂清孝教授)
・「水防災分野のDXに向けての研究の取り組み~ダム運用へのAIの活用~」(中津川誠教授)
・「AIを使った物体検出」(花島直彦副学長)
といったAIや高度情報処理システムを活用した本学での研究紹介や本学の半導体関連の教育への取組を紹介し「半導体による高度情報化社会の進展」に向けて、専門分野だけでなく、数理・データサイエンス・AIといった情報系の素養を持つ「足腰の強い高度理工系人材」の育成に力を入れていくと語りました。
最後に東京エレクトロン株式会社New Space C&F コア技術開発担当GM 兼 Innovation X Lab.部長の早川崇氏より「半導体の今と北海道への期待」と題した講演が行われました。