室工大ニュース

新体制でFY2023シーズン初のデルタ翼UAV飛行試験を実施しました

室蘭工業大学航空宇宙機システム研究センターでは2023年6月15日、白老滑空場にてFY2023シーズン初のデルタ翼UAV(Unmanned Aerial Vehicle)オオワシの飛行実験を実施しました。今期は廣田、畠中、奥泉教員とその学生も加わり、昨年度よりもさらに手厚い陣容で飛行運用を実施しました。機体製作過程においてはものづくり基盤センター、ロボットアリーナのご助力、ご指南もいただき、学生チームの力で精細な美しい機体を完成させることができました。昨年度12月の飛行試験における反省点を踏まえ、主翼と尾翼の傾斜角度誤差を0.2度に抑え、飛行中のロールトリム調整をほとんど行わずに安定した飛行を実現しました。最高速度は196km/h、最大加速度は3Gでした。次回飛行試験に向けてさらに運用性を向上させた機体を並行製作中です。

本機体は目下研究中の離陸から着陸までをすべて自動で行うための搭載誘導制御回路と組み合わせることにより、火山噴火、水難事故などの際に迅速に現場へ急行できる有翼ドローンなどへの産業利用やスピンオフ展開が大いに期待されるものです。

飛行前の1/3オオワシ機体(M2011-R501)
飛行試験に参加した教員と学生
(教員7名、学生12名)
飛行中の1/3オオワシ
Canon R5 / SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM / 1/1250秒 f29 ISO1250 シャッター優先
主翼取り付け精度の最終チェック
胴体内部構造の組み立て