室工大ニュース

NEDOによるグリーンイノベーション基金事業に採択されました。

廃プラスチックからプラスチック原料を製造!室蘭工業大学と住友化学株式会社の共同研究の成果を活用した取組みが、 NEDOによるグリーンイノベーション基金事業に採択されました。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によるグリーンイノベーション基金事業は、企業の野心的な挑戦を後押しすべく、国がグリーン成長戦略において実行計画を策定した重点分野を対象として、政策効果が大きく社会実装まで見据えた取組みを支援する制度です。

今般、本学と共同研究を行っている住友化学株式会社が、丸善石油化学株式会社とともに本事業に申請し、以下の内容で採択されました。

(本学関係部分)

●研究開発件名:廃プラスチックを原料とするケミカルリサイクル技術の開発

●採択テーマ:廃プラスチックの直接分解によるオレフィン製造

プラスチックは日常生活に欠かせないものとして大量に生産されていますが、そのリサイクルが課題となっております。2050年カーボンニュートラル実現に向けて、現在、二酸化炭素排出量の削減と炭素資源の循環利用の観点から化学原料へ転換するケミカルリサイクルが注目されています(例えば、廃プラスチックを再びプラスチック原料へとリサイクルする技術など)。

本学ではその技術の発展を目指し、上道芳夫名誉教授及び神田康晴准教授が開発した高性能なゼオライト系触媒をベースとして更にこれを高性能・高機能化する方法について研究しており、その研究成果が本事業の採択へと結びつきました。

本事業で本学は、2020年3月から住友化学と共同研究を進めているケミカルリサイクル技術の開発を加速させるため、一層貢献してまいります。