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令和2年度 未来創造推進経費

室蘭工業大学では、公募型研究プロジェクト「室蘭工業大学未来創造推進経費」を令和2年度に創設し、学内の2名以上の教員による研究グループを対象として公募を行い、審査の結果、令和3年度6件、令和2年度7件を採択しましたのでお知らせします。

この未来創造推進経費は「北海道MONOづくりビジョン2060-『ものづくり』から『価値づくり』へ-」で掲げた5研究項目及び2学術基盤基礎のうち、早急に取組むべき7つの研究領域に新たな提案領域を加えた8つの研究領域※を設定し、同ビジョンを具体化して推進する目的で創設しました。

室蘭工業大学は、「北海道MONOづくりビジョン2060」を研究戦略の基礎として、国や北海道が定める計画・戦略の目標の実現に向け、その役割を明確にし、北海道の将来に貢献するための取り組みを進めてまいります。

8つの研究領域

  1. 自律分散型地域構造構築のための研究
  2. 付加価値の高い素材の供給基地形成のための研究
  3. 高品質・高機能食素材の世界への供給基地形成のための研究
  4. 物質とエネルギー自立化とID化のための研究
  5. 宇宙への基地とするための研究
  6. Materi-ome Information Cloud
  7. ID認証
  8. 新たな提案領域

北海道MONOづくりビジョン2060について

北海道MONOづくりビジョン2060では、次のイノベーションを駆動する要因として、

  • 「情報化した物質・エネルギー技術」
  • 「天然もしくは生態化学が駆動する素材」
  • 「分子や原子の配列と機能に関する膨大な情報をあやつる、マテリオーム技術」

をとりあげ、また、2060年には「厳しいエネルギー制約のもと、物質の高速大量輸送から物質情報の光速大量輸送へ、素材は石油化学から情報・生態化学へと転換している」と想定したうえで.北海道総合開発計画に掲げられた「北海道を世界水準の価値創造空間とする」という目標を達成するために6つの項目を設定し、5つの研究項目と世界に先駆けて創生する2つの学術基盤基礎の形成を目指すこととしました。

詳細は以下のHPをご覧ください。

令和2年度採択課題

採択された研究課題の概要や研究グループは次のとおりです。

※並び順は研究領域番号順、研究代表者名順、役職はR2.8.25時点

研究概要:地方都市圏におけるMaaSの社会実装に関する研究

研究領域:1. 自律分散型地域構造構築のための研究
     7. ID認証

研究グループメンバー

研究概要:リグニンベース発光体の開発

研究領域:2. 付加価値の高い素材の供給基地形成のための研究

研究グループメンバー

研究概要:水素・ヘリウムの高効率液化を可能にする希土類磁気冷凍材料の開発

研究領域:2. 付加価値の高い素材の供給基地形成のための研究

研究グループメンバー

研究概要:AI・IoTを活用した北海道における次世代施設栽培の確立

研究領域:3. 高品質・高機能食素材の世界への供給基地形成のための研究

研究グループメンバー

研究概要:自律型水素ヒートポンプによる極環境冷熱エネルギーの回収

研究領域:4. 物質とエネルギー自立化とID化のための研究

研究グループメンバー

研究概要:マテリオームを情報化し持続可能な“MONOづくり”を実現するための基盤研究

研究領域:6. Materi-ome Information Cloud

研究グループメンバー

研究概要:非晶質炭酸カルシウム(ACC)から創発される多孔性カルシウム化合物のプロセスサイエンス

研究領域:8. 新たな提案領域 カルシウムマップ作成のための研究

研究グループメンバー

※並び順は研究領域番号順、研究代表者名順、役職は採択時

令和2年度公募要領等

更新年月日:2023年3月8日
作成担当部局:研究協力課研究戦略係