5月19日(日)に室蘭工業大学ウィズ・ミュージアム タスクフォースが主催し、北海道白老町にある民族共生象徴空間(ウポポイ)を訪問する「室蘭工業大学・春のウポポイ見学ツアー2024」を開催しました。事前に登録した学生28名(学部生22名、大学院生6名)と教職員19名の合計47名が参加しました。
民族共生象徴空間(ウポポイ)の中核施設である国立アイヌ民族博物館と室蘭工業大学は、令和5(2023)年10月26日に包括連携協定を締結しました。本イベントは、協定締結後初めての見学ツアーとなりました。
この見学ツアーでは、参加者がイベント全体をとおして、アイヌの歴史・文化に対する正しい理解を促すとともに、国立アイヌ民族博物館と本学との連携や協働による「総合知の創出と活用」について主体的に考え、活動するきっかけをつくることを目的として実施しました。
本学から貸切バスで移動し、博物館職員の方からレクチャーを受けたのち、自由に国立アイヌ博物館内と民族共生象徴空間(ウポポイ)園内を見学し、全員でアイヌ伝統芸能を鑑賞しました。
その後、博物館内の交流室をお借りし、9グループに分かれて、「室工大と国立アイヌ民族博物館が力を合わせて、どんなことができそうですか?」をテーマに、見学やこれまでの経験から、 やってみたいこと、あったらいいなと思うこと、などをリラックスした雰囲気の中で話し合いました。ディスカッションで集まったアイデアはこれから集約して、今後の企画に役立てる予定です。
今回のイベントをきっかけにして、新たに学生や教職員を巻き込んだ連携活動の輪が広がり、理工系の大学が北海道の先住民文化や博物館活動にどのように関わっていけるのかを考えることで、異分野・異業種の連携により革新的なアイデアが生み出され、地域発イノベーションの《種》となることが期待されます。