令和3年12月27日(月)に寄附講座「未利用資源エネルギー工学講座」の中間報告会が対面とオンラインを併用したハイブリッド形式で開催されました。
本寄附講座は、ニューデジタルケーブル株式会社、太平洋興発株式会社、株式会社アクアジオテクノ、岩田地崎建設株式会社、特定非営利活動法人地下資源イノベーションネットワーク、一般社団法人北海道環境保全技術協会の6機関により、地方創生につながるハイブリッド石炭地下ガス化(H-UCG)の実証試験の実施及び未利用資源エネルギー等に関連する技術開発に資するため、平成31年4月1日から令和6年3月31日までの期間で設置されています。
報告会に先立ち、本寄附講座の研究協力者である本学大学院工学研究科の山中真也准教授から「カーボンニュートラルの視点から見た石灰系資源の魅力」と題して特別講演がありました。
特別講演では粉体工学の専門家の山中准教授から、これまでの研究で実施してきた家畜伝染病対策に寄与する科学的根拠に基づいた「使いやすい」消毒剤(消石灰)の開発事例や、未利用石灰系資源の新たな視点などについて説明がありました。
その後、本寄附講座の担当教員である板倉賢一特任教授から令和3年4月以降の活動実績について報告があり、出口客員教授からは8月に実施した人工炭層実験について報告がありました。次に、板倉特任教授から、ヤフー株式会社の企業版ふるさと納税の公募に採択された事業の概要及び国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の調査研究に採択された事業について報告があり、最後に、モンゴルの褐炭プロジェクトや、ビジネスエキスポでの出展、北海道科学技術賞の受賞についての報告がありました。
本寄附講座の研究成果は、政府が掲げる2050年までのカーボンニュートラル達成に向けて、地域の脱炭素化のための研究成果の社会実装や、地域と大学の連携促進に貢献するとともに、新たなビジネスモデルを生み出すことが期待されています。
本件担当:研究協力課研究戦略係