人の役に立つもの作りがしたい!ロボットの設計・製作を学びたい!
自動車や鉄道などの乗り物、パワーショベルなどの建設機械、それらの動力を生み出すエンジンや形を作る材料、工場でものづくりを担うロボットや産業機械、生活や社会を助けるIoTなど,機械工学とロボット工学の基礎から応用に至る教育研究を行います。
1年次から2年次前期までの期間に一般教養科目、学部および学科共通(自然科学系)科目および情報系科目の一部を履修し、コミュニケーション能力と社会的教養を身につけるとともに、関連分野の専門基礎科目(電気回路、電磁気学、計測工学など)を学び俯瞰力を養います。2年次後期以降は本コースにおいて、力学系、システム系、エンジニアリングデザイン・実験系を主軸として、機械工学とロボット工学に関する専門カリキュラムを体系的に学修します。
1年次
一般教養科目として「人と社会に関する科目」「外国語科目」「地域連携科目」、自然科学系の共通科目として「数学」「物理学」「化学」「生物学」、情報系科目として「情報セキュリティ入門」「データサイエンス入門」「プログラミング入門」をそれぞれ学び、理工学の基礎を培います。
2年次
前期には、「電磁気学基礎」「電気回路基礎」「材料の力学」「流れの力学」「熱力学基礎」「計測工学」などを分野横断的に学修し、工学の基礎力を高めます。さらに、「現代情報学概論」「確率統計」「統計的データ処理」の情報科目によりデータ活用能力を身につけます。後期からは「機械力学」「機構学」「制御工学」などの機械工学の基礎となるコース専門科目を学びます。
3年次
2年次後期から引き続き、コース専門科目を中心に学びます。「ロボット工学」「機械製図」「機械工作法実習」などの必修科目や「機械システム設計学」「機械材料学」などの選択科目を学び、機械工学とロボット工学の根幹となる専門知識を修得し、実習や演習により応用力を身につけます。
4年次
4年次の主たる学習は、卒業研究を通して実践的な形で行います。それぞれの分野において設定された課題に対して、これまでに修得した知識を活用して達成に取り組むことで、知識の本質的な理解とともに問題解決能力を養います。
機械ロボット工学設計法では、プロジェクトベース型学習により創造力と総合力を培うとともに、グループワークによりコミュニケーション力を養います。力学計算の応用、サスペンションおよび駆動系の設計、CAD/CAMによる部品製作を通して、エンジニアリングデザインを念頭に、悪路で荷物を落とさぬように走破する車体の製品設計製造過程を体得します。最終回では競技会でその成果を確かめます。
日本は人口減少社会となり、世の中を支える働き手が不足する状態になっています。それを補う手段として、ロボットや人工知能の活用が考えられています。そこで自動化や省力化に役に立つロボット技術の開発を目指して研究を進めています。たとえば、インフラ点検ロボット、橋やトンネル、ビル内の設備、タンクの内部など、長く安全に使うためには定期的な点検が必要です。これを省力化するために点検ロボットの要素技術や統合技術を開発しています。一例として管内移動ロボットを図に示します。4つの車輪で細い管の中を移動し、異常がないか確認します。このほか,屋外の環境調査をサポートする自律移動ロボットのナビゲーション技術、柔らかいシートを操るロボットハンドなどの研究もしています。
研究分野
ロボット工学、システムインテグレーション、精密機構設計
主な研究テーマ
インフラ点検用ロボット、マイクロメカトロニクス