道路ネットワークという
社会の「血管」をまもる

AIと市販カメラで挑む、みちの健康診断

准教授
浅田拓海アサダ タクミ
研究分野 もの創造系領域 土木工学ユニット
道路は「命」を運ぶインフラ

社会の血管 道路は人や物だけでなく、一刻を争う命を運ぶ重要な基盤です。

救急搬送への影響 路面が荒れていると、救急車は揺れを抑えるために減速せざるを得ません。ガタガタの道を直すことは、多くの命を救うことにつながります。

健康診断による予防保全へ 壊れてから直す対症療法では、常に後手後手へ回る対応となり、抜本的な解決には至りません。兆候を見つけて計画的に直す予防保全への転換が急務です。

AI舗装点検システム
「HibiMiru(ヒビミル)」

圧倒的スピード 市販のアクションカメラを一般車に載せて走るだけ。AIが瞬時にひび割れを検出し、地図上に可視化します。

コストの壁を打破 高額な専用車両は不要。予算の限られた自治体でも、統一された基準で正確な点検が可能になります。

交通や観光の課題も解決 雪山や景観など多様な計測が可能。除雪作業効率化やサイクルルート安全対策にも応用が期待されています。

地域を守り、
災害に備える

恵庭市・室蘭市の事例 市内全域の路面をデジタル化。データに基づき、住む人に寄り添った優先順位で修繕計画を立てています。

北海道の物流をまもる 舗装と交通のビッグデータを融合し、路面改善による物流車両の走行時間短縮効果を試算。地域や路線に応じた維持管理への応用が期待されています。

感性を研ぎ澄ませ

過酷な未来に抗う知恵 人口減少や気候変動が進む2060年、工学の役割は新品への作り替えから、社会をいかに守り抜くかという強靭な延命へと変わります。

人間だけのひらめき データやAIは道具に過ぎません。自然と現場に向き合う中で生まれる皆さんの感性こそが、道具では解けない課題を解く鍵です。