受賞・表彰

本学大学院生が国際学会WCTR 2026において「Best Paper Prize by Young Author」を受賞しました

令和8年7月、本学大学院工学研究科博士後期課程2年の桐木 峻平さんが、フランス・トゥールーズで開催されたWorld Conference on Transport Research, Toulouse 2026(WCTR 2026 Toulouse)において「Best Paper Prize by Young Author(若手研究者優秀論文賞)」を受賞しました。

WCTR(World Conference on Transport Research)は、交通・運輸分野における世界最大級かつ最も権威ある国際学会の一つです。今回の学会には、世界各国から約1,900件の論文が投稿され、約1,500名の研究者・実務者が参加しました。また、2014年ノーベル経済学賞受賞者であるジャン・ティロール教授(トゥールーズ第1大学)が基調講演を行うなど、世界トップレベルの研究者が集う国際学会として開催されました。
本賞は、35歳以下の若手研究者による発表論文の中から、学術的独創性や社会的意義、発表内容などを総合的に評価し、特に優れた研究に授与されるものです。

受賞概要

受 賞 者:桐木 峻平(大学院 工学研究科 博士後期課程 工学専攻 先端環境創生工学コース 2年:有村研究室)
学 会 名:World Conference on Transport Research, Toulouse 2026(WCTR 2026 Toulouse)
受 賞 名:Best Paper Prize by Young Author
受賞論文:Dynamic Core Profiles: Quantifying Temporal Stability of Walk-Oriented Activity Zones via Multilayer Community Detection
著  者:桐木 峻平、有村 幹治

【WCTR 2026公式サイト】https://www.wctr2026.fr/

研究概要

近年、徒歩や自転車などで生活に必要な施設へ短時間でアクセスできる「X-minute City」の実現に向けた都市づくりが世界的に注目されています。そのためには、人々の日常的な活動範囲や、その時間的な変化を把握することが重要です。 本研究では、スマートフォンのGPS位置情報データを活用し、人々の活動エリアの広さ、まとまり、時間的な安定性を総合的に評価する新たな分析手法「Dynamic Core Profiles(DCP)」を開発しました。本手法を用いて札幌市の大規模な人流データを分析した結果、徒歩を主体とする住民の活動エリアは、平日では4種類、休日では3種類に分類できることを明らかにしました。また、都心部では活動エリアが時間帯によって大きく変化する一方、郊外では夜間に活動範囲が縮小するなど、都市の特性に応じた特徴的な行動パターンを可視化することに成功しました。 本研究成果は、人々が暮らしやすく歩きやすい都市の実現に向けた都市計画や交通政策、スマートシティの設計などへの活用が期待されます。

受賞者のコメント

大学院工学研究科博士後期課程 工学専攻
先端環境創生工学コース 桐木 峻平さん

この度はWCTRにおいて、このような栄誉ある賞を賜り、大変光栄に存じます。本研究は、有村先生のご指導をはじめ、査読者の皆様からいただいた貴重なご助言に支えられながら進めてまいりました。まだ多くの課題が残されていますが、今回いただいたご意見を今後の研究に生かし、さらに研究内容を発展・深化させていきたいと考えております。このたびは誠にありがとうございました。

指導教員のコメント

室蘭工業大学大学院工学研究科 教授 有村 幹治

WCTRは交通・運輸分野で世界最高峰の国際会議であり、本賞は若手研究者を対象とした最も権威ある賞の一つです。世界中から集まった優れた研究の中で、本学大学院生の研究が高く評価されたことを大変嬉しく思います。今回開発した手法は、人々の活動実態をより精緻に把握できる新しい分析技術であり、今後の都市計画や交通政策、スマートシティの実現に大きく貢献することが期待されます。今後も国際的に評価される研究成果の創出に取り組んでまいります。

国際学会WCTR 2026の様子①
国際学会WCTR 2026の様子②
若手研究者優秀論文賞を受賞した桐木峻平さん