研究ニュース

超小型衛星「ひろがり」が宇宙空間でのプラスチック版パネルの展開に成功しました!

室蘭工業大学と大阪府立大学が共同開発した超小型衛星「ひろがり」が4月4日、宇宙空間でのパネル展開に成功し、開発に関わった学生と教員がこれまでの経緯や現状を説明する記者会見を行いました。

本学は2017年に、大阪府立大学との共同開始し、卒業生を含めた9人の学生が研究開発に携わり、約4年で実験の成功に至りました。

開発の中心を担う大学院修士2年のアン・イ・ヨンさん(マレーシア出身)は「今後は衛星のカメラで、板のゆがみの程度など形状を計測する実験を進めたい」と話し、同修士2年の長飛洋さんは「パドルの展開にも時間がかかったが、諦めず立ち向かった結果、奇跡が起きた」と喜びを語りました。

内海教授は「大阪府立大と共に励まし合いながら、成功に導くことができた。学生にはプレッシャーがあったと思うが、良い結果を報告できてよかった」と働きを称えました。

実験は8月ころまで続き、パネル展開と軌道上での形状計測を行う予定です。

超小型衛星「ひろがり」の詳細については以下URLからご確認下さい。
https://u.muroran-it.ac.jp/sslab/HIROGARI.html

▲大学院修士2年の長飛洋さん、内海教授、修士2年のアン・イ・ヨンさん
▲これまで開発に関わってきた教員と卒業生はオンラインで会見に参加