白老町:新幹線軌道を走るロケット、
地上最速の「道場」

シミュレーションを超え、リアルを突き詰める北海道の宇宙開発

准教授
中田大将ナカタ ダイスケ
研究分野 もの創造系領域 航空宇宙総合工学ユニット
地上で宇宙を再現する
「ロケットスレッド」

新幹線軌道を走るロケット 北海道・白老町にあるロケットスレッドは、レールの上をロケットエンジンで走らせるソリ状の実験装置です。

飛ぶ前に地上で試す 着陸船や再突入カプセルに使用されるパラシュートなどの挙動を、打ち上げ前に地上で確認できます。ロケットを用いて水平方向に加速させることで、試験を繰り返し実施することが可能です。

次世代の翼を鍛える 無人超音速機オオワシの開発などを通じ、将来のスペースプレーンや高速輸送を実現するための道場として世界中の研究者が集まります。

「やってみないと分からない7割」
と戦う

シミュレーションと現実の壁 現代の工学は計算で予測可能ですが、現実は配管のガス漏れや部品の凍結など、想定外の連続です。

現場で手を動かす ロケットエンジンのような極限技術では、計算通りにいかない不具合をどう乗り越えるかが勝負です。

強いエンジニアの育成 極寒の中でスパナを握り、失敗からデータを取る。この現場の経験値こそが、未知のトラブルに動じない技術者を育てます。

北海道を
「宇宙版シリコンバレー」へ

フロンティアスピリットの地 大樹町や赤平市、そして白老。北海道には本州にはない自由な実験環境と「やってみよう」という精神が息づいています。

草の根の信頼関係 JAXAや大手メーカー、スタートアップが地元に泊まり、地元の町工場に高度な部品加工を依頼する。この積み重ねが地域経済を動かします。

ものづくりの底力 「急ぎでこの部品を!」という要望に数日で応える地元の技術力が、最先端のロケット開発を足元で支えています。

2060年、
憧れられる工学へ

リアルを救うのは人間 AIが進化しても、最後にネジを締め、現場の異変を五感で察知できるのは人間だけです。

技術の空洞化を防ぐ 社会インフラや宇宙船を作る人、直す人が医師のように憧れられる社会を目指します。

未来のエンジニアへ バーチャルな画面の中だけでなく、リアルな物理世界で問題を解決できるたくましい工学人材として、北海道から未来を創りましょう。