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総務省「持続可能な電波有効利用のための基盤技術研究開発事業(FORWARD)」に本学から2課題が採択されました

総務省の競争的研究費である「持続可能な電波有効利用のための基盤技術研究開発事業(FORWARD)」の令和8年度研究開発課題公募において、本学から提案した2課題が採択されました。

FORWARD(Fundamental Technologies for Sustainable Efficient Radio Wave Use R&D Project)は、有限な電波資源の有効利用を持続可能なものとするとともに、地域課題の解決や地域ニーズに対応するワイヤレスデジタル基盤の構築に資する研究開発を推進することを目的とした競争的研究費制度です。令和8年度は全国から53件の応募があり、15件が採択されました。 

北海道総合通信局管内では3件の応募があり、そのうち採択された2件はいずれも本学の研究課題でした。全国15件の採択課題のうち2件を本学が占める結果となりました。

採択課題

橋梁の持続的維持管理に資するIoSARシステムの研究開発
研究代表者:泉 佑太 准教授(大学院工学研究科)

本研究は、千葉大学環境リモートセンシング研究センターのJosaphat Tetuko Sri Sumantyo教授との共同研究として実施されます。また、本学からは小室雅人教授及び瓦井智貴助教が研究分担者として参画します。

我が国では、高度経済成長期に整備された橋梁の老朽化が進行しており、特に地方自治体では、技術者不足や財政的制約の下で持続可能な維持管理が課題となっています。本研究では、非接触で高精度な変位・振動計測が可能な合成開口レーダ(SAR)、特にMIMO-SAR技術を活用し、橋梁の中長期連続モニタリングを実現する「IoSAR(Internet of SAR)」技術を開発します。これにより、橋梁の異常兆候を早期に検知し、予防保全型インフラ管理への転換を目指します。

セマンティック通信とLPWAを活用した獣害対策向け広域IoTシステムの研究開発
研究代表者:李 鶴 准教授(大学院工学研究科)

本研究は、酪農学園大学の伊吾田宏正教授との共同研究として実施されます。また、本学からは北沢祥一教授、徳樂清孝教授及びMONOづくりみらい共創機構の永井展裕特任准教授が研究分担者として参画します。

近年、野生動物による農林業被害や生活環境への影響が全国的な課題となっています。本研究では、通信インフラが十分に整備されていない地域における獣害対策の高度化を目的として、セマンティック通信とLPWAを統合した広域IoTシステムの構築を目指します。従来の画像・動画の生データ伝送に代わり、動物種別・位置・行動などの意味情報のみを抽出・伝送することで、通信量及び消費電力を大幅に削減し、広域かつ長期的な運用を可能とします。さらに、AIによる出没検知、行動解析及び危険度判別を統合することで、リアルタイムな意思決定支援を実現します。本研究開発により、電波資源の有効利用と持続可能な獣害対策基盤の確立を目指します。

本学では今後も、情報通信技術を活用した社会課題の解決や地域社会の発展に貢献する研究を推進し、その成果の社会実装に取り組んでまいります。

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