物理物質システムコース

新しい物質をつくり出したい!環境に役立つ技術を学びたい!

自然界の真理・法則から、身近な素材や物質の本質までを、物理学と物質科学の観点から探求する科学分野と、本質に関するデータを抽出し活用するための手段を与える情報学(情報の科学と工学)を融合させた教育研究を行います。

教育プログラムについて

物理学を基礎から学びながら、活用法までを探求する

 自然科学の中で最も基礎的な部分を担う学問である「物理学」と情報・データを扱う学問である「情報学」を合わせた教育を行います。物理学の対象は一般に宇宙から素粒子までの自然の各階層に及び、その中でも、物質や物質を構成する分子・原子を対象とする物理の専門教育を行います。
 1年次には、理工学部共通科目、自然科学系と情報系科目の共通科目を学ぶことで、理工学の基礎を培い、データ活用能力を身につけます。
 2年次には、専門基礎科目により他コースの基礎を学修して工学の基礎力を高めるとともに、コース科目の学修が始まります。また、専門に関わらず半導体工学の基礎知識を学びます。

物理物質システムコース

4年間の流れ

1年次

理工学部共通科目、自然科学系と情報系科目の共通科目を学ぶことで、理工学の基礎を培い、データ活用能力を身につけます。また、後期には理工学概論を受講し、各コースの概要を学びます。

2年次

前期には専門基礎科目により他コースの基礎を学修して理工学の基礎力を高めるとともに、コース科目の学修が始まります。また専門に関わらず半導体工学の基礎知識を学びます。後期にはコース科目を中心に学びます。

3年次

2年次後期からの引き続きでコース科目を中心に学びます。当該分野に関わる専門知識を広く修得するとともに、それらを統合して活用するために、コンピュータなどを援用した実験や演習を行います。

4年次

4年次の主たる学習は、卒業研究を通して実践的な形で行います。それぞれの分野での問題について設定される課題に対して、これまでに修得した知識を活用して達成に取り組むことで、知識をより本質的なものにするとともに問題解決能力を養います。

物理物質システムコースピックアップ

授業について

固体物理A

ハイテク社会において必要不可欠な種々の機能性材料を理解する上で重要な学問であり、結晶中原子の結合様式・X線を用いた原子配列の解析法・格子(原子)振動の伝搬について学ぶ。これを基礎とする「固体物理B」では、さらに基礎物理学・量子力学・統計力学を駆使して、結晶中電子の振舞について理解し、「材料科学」や「量子物質科学」において機能性材料の各論へと発展させる。

研究について

強相関アモルファス合金の開発と物性解明~世界が驚く未知の合金を作る~

『強相関』とは、物質中の電子や粒子などが強く相互作用している系のことです。
強相関状態の代表的な現象に超伝導や重い電子状態、巨大磁気抵抗などがあります。
これらの現象は、エネルギーまたはエレクトロニクス材料に革命をもたらすことが期待されています。当研究室では、オンリーワンの研究を目指すために、物質を構成する原子がランダムな構造を持つアモルファス合金に注目し、世界的にもほとんど研究例がない『強相関アモルファス合金』の物質開発を行っています。強相関アモルファス合金で実現する超伝導現象や重い電子状態を明らかにし、次世代のエネルギー、エレクトロニクス材料の開発を目指しています。

雨海 有佑 准教授

研究分野
強相関物性

主な研究テーマ

  1. 重い電子系や超伝導を発現する新規希土類アモルファス合金の開発
  2. マンガン系アモルファス合金における巨大熱膨張現象の解明
  3. ユニークな磁性または熱特性が現れる新物質・材料開発を志向した金属間化合物の合成

取得できる免許と資格

免許

  • 高等学校教諭一種免許状(理科)など ※教職課程単位修得が必要

資格

  • 技術士補 など

就職状況

  • アシスト北海道
  • アルプスアルパイン
  • いすゞ自動車
  • NTTファシリティーズ北海道
  • エイチ・アイ・ディ
  • 日本製鉄
  • ダイナックス
  • 東芝
  • トヨタ自動車北海道
  • 楢崎製作所
  • 日鉄セメント
  • 日本IBM・ソリューション・サービス
  • 日本ケミコン
  • 日本原燃
  • 日本製鋼所
  • 浜松ホトニクス
  • 日立建機
  • 富士通セミコンダクター
  • 富士電機
  • 古河電気工業
  • 北海道電力
  • 三菱自動車エンジニアリング
  • ミネベアミツミ
  • 明電舎
  • 雪印メグミルク
  • 経済産業省
  • 国土交通省
  • (国研)日本原子力研究開発機構
  • 北海道庁
  • 函館市役所 など