新しい物質をつくり出したい!環境に役立つ技術を学びたい!
自然界の真理・法則から、身近な素材や物質の本質までを、物理学と物質科学の観点から探求する科学分野と、本質に関するデータを抽出し活用するための手段を与える情報学(情報の科学と工学)を融合させた教育研究を行います。
1年次から2年次前期までの期間に一般教養科目、学部および学科共通(自然科学系)科目および情報系科目の一部を履修し、コミュニケーション能力と社会的教養を身につけるとともに、自然科学(数学、物理学、化学、生物学)に関する幅広い知識と情報科学に関する基本的な知識を修得します。2年次後期以降は本コースにおいて、自然界の真理・法則を記述する物理学を物質や素材、材料へ応用するために、物理数学系、力学系、電磁気学系、熱・統計力学系、量子物理系、物質科学系、材料科学系に分けて、それぞれの分野の科目を体系的に履修。併せて、情報系科目で修得した知識を専門科目において活用し、実践的な情報手段への展開について学修します。
1年次
一般教養科目として人と社会に関する科目、外国語科目、地域連携科目、自然科学系の共通科目として数学、物理学、化学、生物学、情報系科目として情報セキュリティ、データサイエンス、プログラミングそれぞれの基礎を主に学びます。
2年次
「物質変換論」「生物物質化学」「振動・波動論」「物質科学」などの科目を通して自然科学に関する内容を分野横断的に学び、また「現代情報学概論」「確率論」「統計的データ分析」「情報システム概論」などの科目を通して情報科学に関する内容を展開します。後期からそれぞれのコースでの専門科目の履修が始まります。
3年次
2年次後期からの引き続きでコース専門科目を中心に学びます。「量子力学」「電磁気学」「統計力学」「固体物理」「光物理工学」「量子物質科学」「材料科学」などの科目を履修し、当該分野に関わる専門知識を広く修得するとともに、それらを統合して活用するために、コンピュータなどを援用した実験や演習を行います。
4年次
4年次の主たる学習は、卒業研究を通して実践的な形で行います。それぞれの分野での問題について設定される課題に対して、これまでに修得した知識を活用して達成に取り組むことで、知識をより本質的なものにするとともに問題解決能力を養います。
ハイテク社会において必要不可欠な種々の機能性材料を理解する上で重要な学問であり、結晶中原子の結合様式・X線を用いた原子配列の解析法・格子(原子)振動の伝搬について学ぶ。これを基礎とする「固体物理B」では、さらに基礎物理学・量子力学・統計力学を駆使して、結晶中電子の振舞について理解し、「材料科学」や「量子物質科学」において機能性材料の各論へと発展させる。
『強相関』とは、物質中の電子や粒子などが強く相互作用している系のことです。
強相関状態の代表的な現象に超伝導や重い電子状態、巨大磁気抵抗などがあります。
これらの現象は、エネルギーまたはエレクトロニクス材料に革命をもたらすことが期待されています。当研究室では、オンリーワンの研究を目指すために、物質を構成する原子がランダムな構造を持つアモルファス合金に注目し、世界的にもほとんど研究例がない『強相関アモルファス合金』の物質開発を行っています。強相関アモルファス合金で実現する超伝導現象や重い電子状態を明らかにし、次世代のエネルギー、エレクトロニクス材料の開発を目指しています。
研究分野
強相関物性
主な研究テーマ