自然災害を防ぐ技術を考えたい!快適に暮らせる環境づくりを学びたい!
家屋やビルディングなどの建築物や道路・橋・トンネルなどの土木構造物をはじめ、私たちが暮らす住空間、暮らしを支える都市計画、災害に強いまちづくりなど、建築学と土木工学の基礎から応用に至る教育研究を行います。
1年次から2年次前期までの期間に一般教養科目、学部および学科共通(自然科学系)科目および情報系科目の一部を履修し、コミュニケーション能力と社会的教養を身に付けるとともに、関連分野の専門基礎科目(材料力学、電気回路、計測工学など)を学び俯瞰力を養います。
2年次後期の前半は本コースの共通科目を学修し、後半からは建築学と土木工学の2つのトラックに分かれて、それぞれの専門科目を学修します。
建築士試験の指定科目を中心に、設計・計画系、環境・生産系、構造系、実践・実務系の科目を体系的に学修します。
設計・工事管理等で求められる土木分野の科目を中心に、地盤系、構造・材料系、水工系、計画・交通系、衛生系、実践・実務系の科目を体系的に学修します。
1年次
一般教養科目として「人と社会に関する科目」「外国語科目」「地域連携科目」、自然科学系の共通科目として「数学」「物理学」「化学」「生物学」、情報系科目として「情報セキュリティ入門」「データサイエンス入門」「プログラミング入門」をそれぞれ学び、理工学の基礎を培います。
2年次 前期
前期には、「電磁気学基礎」「電気回路基礎」「材料の力学」「流れの力学」「熱力学基礎」「計測工学」などを分野横断的に学修し、工学の基礎力を高めます。
さらに、「現代情報学概論」「確率統計」「統計的データ処理」の情報科目によりデータ活用能力を身につけます。
2年次 後期
後期からはトラック専門科目を中心に学びます。後期の前半は、「図学」「都市計画」「建設構造力学」などのトラック共通科目や概論科目を学修し、後期の後半からトラックごとに専門科目を学びます。
建築学トラックは、「建築設計基礎」「都市地域計画」「建築学演習」など、土木工学トラックは「空間情報処理」「水理学」「土質力学」などの基礎的な専門科目を学びます。
3年次
2年次後期から引き続き、トラック専門科目を中心に学びます。
建築学トラックは、「建築設計論」「建築設備」「建築鉄筋コンクリート構造」などの必修科目や「都市マネージメント」「寒地建築環境工学」「建築測量学実習」などの選択科目を、
土木工学トラックは「交通システム計画」「火山防災工学」「測量学実習」などの必修科目や「河川計画学」「環境衛生工学」「海岸・海洋工学」などの選択科目を学び、それぞれの分野の根幹となる専門知識を習得し、実習などにより応用力を身につけます。
4年次
4年次の主たる学習は、卒業研究を通して実践的な形で行います。それぞれの分野において設定された課題に対して、これまでに修得した知識を活用して達成に取り組むことで、知識の本質的な理解とともに問題解決能力を養います。
建築の設計の基本である製図表現技法を習得する演習科目です。「建築の各種図面(平面図、立面図等)の基本的表現やそのルール(線の種類や図面の違い等)」や「製図用具の使い方」等を学びます。実際には、自室を実測した図面づくりや、実在する住宅(木造)や公共建築(鉄筋コンクリート構造)の図面のコピーやトレースを行います。
近年、急激な人口減少・少子高齢化等の社会経済の状況が変化する中、建築や都市づくりにおいてもその変化に対応した新たな価値づくりが求められています。
都市公園は、これまで、一人当たりの公園面積10㎡/人、全国では沖縄本島とほぼ同様の面積(12万ha)が整備、ストックされてきましたが、都市公園も同様に新たな価値づくりが求められている状況にあります。このような中、人口減少に対応すべく新たな都市公園における子育て支援サービスが注目されています。
本研究では、都市公園における子育て支援サービスの実態や、子育て支援サービス実施による公園利用の増加、さらには、サービスを通じた人材育成の可能性や、そのための公園のマネジメント方策を検討します。
研究分野
ランドスケープ、都市マネジメント、環境計画学
主な研究テーマ
地域課題解決に向けた都市公園等における新たなビジネスやマネジメント
道路や橋、河川や港湾など、土木構造物の設計・施工に重要である「土」「鉄筋コンクリート」および「水」の特性を把握するために、実務で行われている標準的な土質試験や鉄筋コンクリート実験、および水理実験を行います。実験結果をもとに「土」や「鉄筋コンクリート」「水」の特性を知る方法を学び、講義で学んだ理論や知識の理解を深めます。この授業は、グループワークによりコミュニケーション力も養います。
近年、短時間に激しい雨が局地的に降る「ゲリラ豪雨」や経験したことのないような大雨によって災害が頻発しています。一方で、積雪の減少や急激な雪解けも心配です。その原因としてよく耳にするのは、地球規模の気候変動です。
このような「水」に関するリスクを予測することで防災対策につなげ、私たちの安全を守っていきます。本研究では、写真のような模型やシミュレーション技術によって洪水で起きる水や土砂の現象を調べ、どのような対策を講じるかを考えています。また、降水、融雪、蒸発散、流出といった流域全体の水循環の仕組みを探り、水利用や水環境といった面でも気候変動の影響や対策を考えています。
研究分野
水文学、河川工学、水環境工学
主な研究テーマ
気候変動が洪水・水資源・水環境に及ぼす影響と適応策、洪水の予測、 河川や湿原の自然再生