研究ニュース

室蘭工業大学と大阪府立大学が共同開発した超小型人工衛星「ひろがり」の成果報告会を行いました

室蘭工業大学が衛星の特徴的な実験を行うミッション機器、大阪府立大学が電源、通信などの基本的な機能を担当し、今年3月に宇宙空間へ放出されてから、全ての実験に成功したと発表しました。
本学が担当したプラスチック製パネル(縦横12センチ、厚さ2ミリ)を宇宙空間で広げ、その後の変化を軌道上で計測する実験の成功は世界初となりました。
開発メンバーのアンイヨンさん(大学院修士2年)は「宇宙空間の実験で、失敗も成功も経験できたのはまれなケース。大学で人工衛星開発の夢が達成できた」と話し、長飛洋さん(同修士2年)は「大学でこんな大きなプロジェクトに関わると思っていなかった。厳しい環境だったが、夢のある分野で楽しかった」と話し、本学卒業生で名古屋大学大学院1年の佐藤伸成さんは「宇宙ではなにが起こるかわからない。我々を考えさせてくれることが起きると研究者として楽しめる」と語りました。
「ひろがり」は最長で来年12月まで周回し、今後も運用を継続する予定です。

超小型人工衛星「ひろがり」の詳細については、以下のURLからご確認ください。

https://u.muroran-it.ac.jp/sslab/HIROGARI.html

成果発表会の様子
大阪府立大学とオンライン記念撮影