受賞・表彰

日本薬学会第143年会学生優秀発表賞を本学学生が受賞しました

本学大学院環境創生工学系専攻化学生物工学コースの久保野真理さんが、日本薬学会第143年会学生優秀発表賞(ポスター発表の部)を受賞しました。

本賞は、熱意に溢れ分かりやすく且つ学術上注目すべき内容を有しており、将来の発展が期待されることから、学生優秀発表賞にふさわしいと認められての受賞です。

受賞者および受賞研究題目は、以下のとおりです。

久保野 真理(生命有機化学研究室 M2)「チリメンアオジソの収穫時期が葉の品質に及ぼす影響」
日本薬学会第143年会学生優秀発表賞、2023年4月25日 (共同研究者:上井幸司)

現在、先進諸国では超高齢社会の進展により認知症患者数が急増し、大きな社会問題となっています。認知症の大半を占めるアルツハイマー病は、発症の数十年前からその要因の1つであるアミロイドβ (Aβ) の凝集・蓄積が始まるとされています。また、食と認知症の関係には強い相関があることが知られています。生薬素材としても知られているシソの一種であるチリメンアオジソを用いたアルツハイマー病予防食品開発に向けて、成分含有量やAβ凝集阻害活性などのチリメンアオジソ葉の品質に対する収穫時期の影響を検討しました。その結果、開花期にAβ凝集阻害活性や成分が大きく変動することを明らかにしました。本研究により得られた結果はアルツハイマー病の予防に向けた機能性食品の開発に向けて重要な知見となることが期待されます。

<受賞コメント>
この度は、日本薬学会第143年会学生優秀発表賞(ポスター発表の部)という大変名誉ある賞を頂き、誠に嬉しく思います。大変光栄に思うと同時に、身の引き締まる思いです。これまで私に貴重なご助言、ご指導をいただきました先生方、ともに学んだ同輩諸氏に、心より感謝申し上げます。賞を頂いたことを励みに、今後も学術的に面白く、アルツハイマー病予防に役立てる研究に精進したいと思います。