研究者の発見を加速するための知見や分析を提供するグローバルリーダーであるクラリベイト・アナリティクスは、2021年11月16日、高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)2021年版を公表し、本学からは董 冕雄(とう めんゆう)副学長(しくみ解明系領域・教授)と太田 香准教授(しくみ解明系領域・文部科学省卓越研究員)が選出されました。
董副学長と太田准教授はコンピュータ科学分野で、2019年に引き続き、2回目の受賞です。
Highly Cited Researchersは、Web of Scienceの論文データに基づき、論文の被引用数による上位1%論文著者を選出するもので、後続の研究に大きな影響を与えている研究者を示す指標とされます。2021年は全世界で約6、600名の研究者が選出され、日本の大学等から延べ89名の研究者が選ばれており、本学からはコンピュータ科学分野において2名(日本全体で4名)が選出されました。
なお、コンピュータ科学分野において、日本の大学等では2015年以来延べ9名しか受賞しておらず、複数回受賞している2名が本学教員という素晴らしい快挙を成し遂げました。(室蘭工業大学調べ)
董副学長
コンピュータ科学分野で2回目の高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)選出、大変光栄に思います。大学、共同研究者、研究室の学生の皆様のサポートあっての受賞だと思います。皆様のおかげです。AI・IoT技術の発展により、コンピュータ科学分野は他分野の下支えまたは加速をお手伝いできるようなポテンシャルがあります。これからは融合分野にも注目し国際的なインパクトのある研究をすることで、本学が掲げる世界水準の研究が目標のコンピュータ科学分野を推進し、科学技術・学術の発展に貢献して参りたいと思います。
太田准教授
2年ぶりに選定されましたこと、大変嬉しく思っております。共同研究者、研究室学生、ご支援頂いたスポンサー、大学、家族に深く感謝いたします。私の研究の中心である次世代ネットワークは、社会インフラとして私たちの日常を支えるものです。2020年に5Gが社会実装されネットワーク性能は日々進化していますが、Society5.0で期待されるAI X IoTの実現のためには、今後更なる技術革新が求められています。引用された論文の中で最も引用数が高かったのも、このIoTとAIの融合に関するものでした。今後も、学術面・社会面ともにインパクトのある研究成果を挙げられるよう、日々精進していまいります。