室工大ニュース

室蘭工業大学公認サークルSARDが自作エンジン搭載ロケット「宙の芽」の打上げに成功しました

令和8年3月14日(土)に本学の公認学生サークル 学生宇宙研究開発機構(以下:SARD)が北海道大樹町にて、自作エンジンを搭載したハイブリッドロケット「宙の芽」の打上げ実験を行い、成功しました。

これまでの打上げ実験は既製品エンジン搭載によるもので、自作エンジン搭載の実験は初めてとなります。実験当日は、SARDに所属している学生18名が参加し、エンジンの設計・製作から機体開発など実験の運用まで一貫して学生が主体となって実施されました。

実験の概要

〇実験の主な目的
・自作エンジンの性能実証
・飛行時の燃焼圧力等のデータの取得
・到達高度記録の更新

〇ロケット「宙の芽」の詳細
・全  長:1.834m
・直  径:13.5cm
・全備重量:約11kg
・エンジン:燃料固体のポリエチレン、酸化剤として気体酸素を使用

今回の打上げ実験は午後4時15分に発射され、高度712mへ到達しました。以前の最高到達高度は209mであったため、大幅な記録更新となりました。パラシュートも正常に作動し、射点から南東185m地点に着地、機体の完全回収にも成功し、すべての機能が設計通りに動作したことが確認されました。

今後の展望

今回得られた飛行データおよび回収機体の分析結果をもとに、SARDはさらなる改良を進め、将来的には 宇宙空間(高度100km以上)到達を目指したロケット開発に取り組みます。
また、構造材のCFRP化による軽量化など、高高度化に向けた技術開発も進めていく予定です。

プロジェクトマネージャー 島 杏成さん(創造工学科航空宇宙工学コース 3年)のコメント

クラウドファンディングや協賛でご支援いただいた方には感謝の気持ちでいっぱいです。
3年間頑張ってきて本当に良かったです。後輩には私たちの記録を更新できるように頑張ってほしいと思います。
今回の打ち上げを通して宇宙への関心がより高まりました。今後も研究でロケットに関わっていきたいです。

アシスタントマネージャー 沖 優昌さん(創造工学科航空宇宙工学コース 3年)のコメント

2024年4月から本格的に取り組んできた自作エンジン開発の節目となる本実験を無事に成功させることができ、感動とともに安堵しています。
今回の結果は、これまで積み重ねてきたものが成果として現れたと強く実感していると同時に、まだ改善の余地や伸び代も多く残されていると感じています。
本実験をもって、私自身はサークルを引退となりますが、今回得られた成果や経験を後輩たちに託し、SARDの最終目標である宇宙空間到達の実現へとつながっていくことを心から願っています。

発射準備の様子①
発射準備の様子②

発射準備の様子③

発射準備の様子④
発射直後のロケットの様子
飛行するロケットの様子
パラシュートが正常に作動した様子
発射したロケットを見守るSARDのメンバー
打上げ成功後の後の記念撮影
(左:プロジェクトマネジャー 島 杏成さん 右:アシスタントマネジャー 沖 優昌さん)