2024.10.01
工藤康生教授及び本学学生等が2024年度日本知能情報ファジィ学会論文賞を受賞しました
令和6年9月3日(火)に椙山女学園大学 星が丘キャンパス(愛知県名古屋市)で開催された第40回ファジィシステムシンポジウム(日本知能情報ファジィ学会全国大会)の表彰式で、工藤 康生教授及び工藤研究室の橋本 祥奈さん、大川 創さん、公立千歳科学技術大学の村井 哲也教授が、2024年度日本知能情報ファジィ学会論文賞を受賞しました。
本賞は、日本知能情報ファジィ学会の学会賞選考委員会により毎年度1回審査されるものであり、今回は2023年に日本知能情報ファジィ学会誌「知能と情報」に掲載された原著論文及びショートノート計41編から、優秀論文2編が選出され表彰されました。
受賞者及び受賞論文題目は、以下の通りです。
橋本 祥奈(日本電気株式会社、2022年3月本学大学院修士課程情報電子工学系専攻修了)
大川 創 (推論システム研究室 D2 室蘭工業大学次世代研究者挑戦的研究プログラム 選抜学生)
工藤 康生(しくみ解明系領域 教授)
村井 哲也(公立千歳科学技術大学 情報システム工学科 教授)
「決定表の対象の更新に伴う相対縮約の再計算方法の改良」
知能と情報(日本知能情報ファジィ学会誌)Vol.35, No.1, pp. 624-632(2023)
本論⽂では、橋本らによる対象の更新後の決定表から相対縮約を⾼速に獲得する⼿法の改良を試みる。橋本らの⼿法は、対象の追加による決定表の更新、対象の削除による決定表の更新、および対象の書き換えによる決定表の更新に対して、それぞれ相対縮約を⾼速に抽出する⼿法で構成されているが、これらの⼿法は決定表が無⽭盾であることが暗黙的に仮定されており、⽭盾を含む決定表からは、更新後の相対縮約を正しく抽出できない場合がある等の問題点があった。本論⽂ではこの問題点を解決することを目的に、決定表への対象の追加による⽭盾データの発⽣、および対象の削除によるある⽭盾データの無⽭盾データへの変化に対応する機能を追加し、橋本らの⼿法を⽭盾データ対応可能とするよう改良する。更に、計算機実験により提案⼿法の有⽤性を検証する。
受賞コメント
この度はこのような栄誉ある賞を受賞することができ、⼤変光栄に存じます。⼀緒に研究を⾏って頂いた橋本祥奈さん、⼤川創君、村井哲也先⽣はじめ、ご⽀援頂いた関係各位に⼼より感謝申し上げます。
工藤康生教授(左)と日本知能情報ファジィ学会 中嶋 宏 会長(右)
【参考リンク先】https://www.j-soft.org/post/prize-winners