室工大女子の声「YELL」をご覧ください。
女子生徒の気になること聞いてみた!
あなたの未来を一緒に考えましょう!
女子生徒の素朴な疑問に、先生や先輩女子がやさしくお答えします。
関連情報
アンコンシャスバイアスとは、自分でも気づかないうちに持っている偏見や思い込みのことです。この思い込みは、過去の経験や社会の価値観などから形成され、自身の判断や行動に影響を与えるものです。
例えば、次のようなことがあげられます。
1.性別に関する思い込み→男子は理系、女子は文系。
2.年齢に関する思い込み→20代では経営できない。
3.家事に関する思い込み→家事や育児はお母さんがするもの。
詳細は、下記のサイトをご覧ください。
[厚生労働省 令和7年度民間企業における女性活躍促進事業「アンコンシャス・バイアスを学ぼう」]
ジェンダーギャップとは、性別によって生じる社会的・経済的な格差のことです。
以下の3分野は、顕著な例です。
1.教育:進学率は男女でほぼ同等ですが、専攻分野に偏りがあり、理工系などでは女性の割合が少ない状況です。
2.経済:管理職や役員に占める女性の割合が少なく、賃金格差もあるようです。
3.政治:女性の国会議員や閣僚の割合が低く、意思決定の場への参加が限定的になっています。
この格差が小さいほど、男女が平等に機会を得られる社会とされます。詳細は、下記のサイトをご覧ください。
[内閣府 男女共同参画局 令和7年版 男女共同参画白書]
AIの進化に伴い、今後は文系の仕事が減ることが予想されます。従って、大学等の科目も理工系のものが増えつつあります。このような背景もあり、女子の理工系進学者は徐々に増えています。
今後の進路の選び方は、文系理系という分類ではなく、どのような業務(研究職や営業職、製造職、サービス職など)に就きたいかという選択になり、個人の適性や価値観が重視される時代になると思われます。
ただし、職業名だけで進路を決めると、実際に働いてから「こんなはずじゃなかった」と感じることもありますから、仕事内容を具体的に知る行動で、納得した選択をしましょう。
統計の詳細は、下記のサイトをご覧ください。
[文部科学省 学校基本調査]
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm
進路全般
大学と専門学校は、どう違いますか?
私は将来の夢がまだ見つからないのですが、進路についてどう考えたら良いですか?

岡田昌樹
夢がなくても、自分の価値観やペースを知ることができたら、納得できる進路につながると思います。SNSで有名だからとか、友人が進めるからなどの理由で、進路を決めると後悔するかもしれません。自分の道は、自分の責任で決めると考えていきましょう。
入試・選択科目
文系でも理系科目は取ったほうがいいですか?
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花島直彦
理系科目を少しでも学んでおくと、進路の選択肢が広がりますし、考える力もアップします。 将来「やりたいこと」が変わったときにも、理系の知識があると柔軟に対応できます。
これからは、AIがどんどん普及し、文系の仕事が減りますから、今まで文系であった大学も、理系の科目が増えると思います。
推薦入試と一般入試、どちらが有利ですか?

岡田昌樹
推薦入試は、学校生活を真面目に過ごしてきて、面接や作文で自分をしっかりアピールできる人に適していると思います。合格が早く決まることで安心感があり、学力試験のリスクを回避できます。室蘭工業大学では、理工系に関心のある女子学生を積極的に受け入れ、女性の技術者や研究者の育成を図るために、「女子枠」も設けています。
一方、一般入試は、複数校を受験して選択肢を広げたく、試験で実力を発揮できる人に適していると思います。試験ですから、努力次第で夢を叶えることも可能になります。
職業・業界
理系女子って,どんな仕事をしてるのですか?
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花島直彦
例えば、化粧品・食品・医薬品業界では、新しい製品や技術を開発する研究開発職、IT企業では、アプリやシステムを作るシステムエンジニア、インフラや環境などを支える技術系公務員、臨床検査技師・放射線技師などの医療技術者、建物や道路を設計・管理する建築・土木技術者など、たくさんの仕事があります。
機械・電気・情報系などの仕事は、今、女性比率が低いので、女性は貴重な存在で、理系女子の未来はとっても明るいです!
大学に進学しても、何か資格取得を目指した方が良いですか?

岡田昌樹
具体的にどのような資格が良いかは、授業と連動したものや将来の職業に必要とされるものが有効と思いますが、できるだけ信頼性の高い公的なものをお勧めします。分野共通して有効な資格は、英語、IT、会計などになります。
女性が働きやすい業界にはどのようなところがありますか?

岡田昌樹
どの業界でも、この辺の改善は進んでいますが、女性の少ない企業では必要性が弱いため、女性が増えることで改善が進むと思います。ただし、女性が多いから働きやすいとは限りません。制度があっても使いづらい職場もあります。
私たちの事業では、実際に働いている女性社員の声や、企業の取り組みを見聞きする機会を設けていますので、その際は、是非、ご参加ください。
気持ち・不安
進路に迷っています。どのように考えたら、気持ちが楽になりますか?
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花島直彦
「ちょっと気になる」「やってみたいかも」という気持ちを大事にして、少しずつ育てていけば良いと思います。進路に迷うのは「成長している証」です。
本学のオープンキャンパスや体験授業にぜひ参加してみてください。自分の「好きなこと」や「得意なこと」が見えてくるかもしれません。
結婚や子育てと仕事の両立はできますか?

岡田昌樹
まだまだ不安な状況かもしれませんが、我が国の働き方も、感染症の流行以降、一気に柔軟になってきました。まずは、両立支援制度のある企業を選択することが必要です。その上で、パートナーや家族の協力をどの程度得られるかによって、働き方(時短勤務やリモートワークなど)を選択していくことになると思います。
国や会社の制度設計者も、どのような施策が有効なのか、その時々の声を求めていると思いますので、「助けを求める」勇気ある行動が、より良い働き方制度を作っていくものと思われます。誰かがやってくれるのではなく、みなさんの声で最適な社会に改善していけたら良いと思っています。
私はひとりっ子なので、地元に残るか、都会に出るか迷っています?

岡田昌樹
都会に出ることは、刺激的な環境の中で、価値観が広がり、自立心も育つというメリットがあります。また、都会には多くの企業がありますから、自分の好きな職業に就けるチャンスも増えます。
アドバイスとして、「一度都会に出てみて、必要なら地元に戻る」という選択肢を考えてみてはどうでしょうか?そのためには、地元に支店や営業所のある企業を選択したり、地元で活かせるスキルを身に付けられる企業を選択するのも良いと思います。ただし、親としては、子供が納得できる人生を送ってほしいという気持ちがあるかもしれませんので、家族でよく話し合ってみることが大切と思います。
花島直彦
①学問や研究を深く追求する場所で、理系・文系・芸術系など、幅広い分野があります。
②就学期間は4年間(短大は2年)で、卒業すると「学士」の資格がもらえます。
③卒業すると、企業の総合職や研究職、公務員など、いろんな職業にチャレンジできます。
④授業の選択肢が多く、サークルや留学なども充実しており、学び方の自由度が高いです。
一方、専門学校には、次のような特徴があります。
①美容師や看護師、声優、ゲームクリエイターなど、職業に直結した実践的なスキルを身につける場所です。
②就学期間は2〜3年で、卒業すると「専門士」や「高度専門士」の資格がもらえることもあります。
③業界とつながりが深いため、就職に強く、インターンや資格取得のサポートが充実しています。
④授業は、実習が中心となり、座学よりも実際に体験して学ぶことが多いです。
自分の夢や目標に合わせて考えてみてください。やりたいことがまだ決まってないなら、大学でじっくりと勉強をすることも良いと思いますし、すでに就きたい職業が決まっているなら、専門学校で早く技術を身につけるのも良いと思います。