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VOICe室工大女子の声

太田 香

interview | professor

夢を「大きく」
持ってください。 夢を「大きく」持ってください。

太田 香 Ota Kaoru

システム理化学科 数理情報システムコース 教授

会津大学コンピュータ理工学部を卒業後、オクラホマ州立大学大学院(アメリカ)に留学、帰国後、会津大学大学院で博士号(コンピュータ理工学)を取得。ウォータールー大学(カナダ)客員研究員、会津大学大学院・東北大学大学院の日本学術振興会特別研究員などを経て、2013年より室蘭工業大学(しくみ解明系領域)。専門は情報工学/通信工学。

  • 研究者になろうと思った経緯は?
    高校生の時に自宅にインターネット回線が引かれ、電子掲示板で日本中の人とコミュニケーションが取れるという体験が衝撃でした。この体験をきっかけにコンピュータに興味を持ち、理系の道に進みました。大学ではコンピュータ理工学部に入り、卒業後にアメリカへ留学しました。留学先では、政府から派遣されている人や、学び直しに来ている年配の人などさまざまな方がいて、自分の好きなように生きることの大切さに気づかされました。このような留学での経験から、楽しく研究を続けてみようと思ったのが研究者になったきっかけです。
  • 研究者として大切にされている事はありますか?
    今までとは違う視点、切り口で研究の課題やテーマを見てみるという事を大切にしています。既に研究が進んでいる分野でも、切り口を変えてみると、新しいものを発見だけでなく、生み出す事も可能だからです。通信分野は、世界中で研究が行われていますが、国や地域によっても課題は違います。その課題を解決する技術は、まだまだ新しいものが生まれる余地があります。今の技術を様々な分野に適用しながらどう役立てられるか、組み合わせを変えて考える事も大切だと考えています。
  • 将来の夢や目標を教えてください。
    より大容量で超低遅延であることを目指し、Beyond 5G(6G) などの次世代の通信を研究しています。例えば、私たちの生活に欠かせないインターネットですが、現在の4G/5Gで利用している周波数帯域がいっぱいになってきています。そのため、空いている高周波数帯域を有効利用する必要があります。しかし、高周波数帯は直進性が強く、壁などの障害物を避けることが難しい、また、電波の飛ぶ距離が短いという特性があります。このような電波の特性によって出る課題や不具合を解消する技術を開発し、社会の発展に寄与することが目標です。
後輩になるかもしれない皆さんへのメッセージ

message 学生になるかもしれない
皆さんへのメッセージ

私が高校生の時に「高校生は選択肢がたくさんある。何にでもなれる。」と言葉をかけていただいた事がありました。今、その言葉の意味をとても強く感じるようになっています。高校生だと進路も具体的に見えてくる時期かもしれませんが、その可能性は大きく広がっています。情報が溢れるこの時代には、情報を取捨選択する力が求められます。自分は何をしたいか、何をすべきかを自分の頭で考え、夢を大きく持ってさまざまなことに挑戦してみてください。

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