学士修士一貫教育プログラムは、三つの取組により、より高度な能力をもつ大学院博士前期課程(以下「修士課程」という。)の修了生を育成する特別な教育プログラムです。三つの取組とは、(A)研究活動(卒業研究)を早期に開始して修士課程での研究に繋げる取組。(B)学部課程(以下「学士課程」という。)4年次に修士課程の授業を繰り上げての履修。(C)従来の修士課程にはない異分野協働の取組です。(2)プログラムの内容 学士修士一貫教育プログラムでは、次の教育的取組を行います。 (A)学士課程3年次後期の研究室配属と卒業研究の早期実施 学士課程3年次後期から卒業研究を始め、学士課程4年次前期には卒業研究を終えます。履修生は、優先的に指導教員を選べます。したがって、履修生は望む研究に優先的に早く取り組めます。 (B)学士課程における修士課程の授業の先取り履修 履修生は、学士課程4年次に修士課程の授業科目を履修できます。修士課程の高度な学問を早く履修することは、履修生にとって良い知的刺激になるとともに、修士課程に進学した際に研究に集中できる時間を増やします。先取りで申請できる単位数は最大10単位とします。合格した授業科目は、修士課程に入学した時に単位が認定されます。 (C)相棒型地域PBL 修士課程1年次の第1クォーターから夏休み期間に、2人~3人の、異分野を専攻するメンバーによるチームで企業との共同研究を行います。技術革新は異分野との協働作業の中から生まれることが広く認識されています。大学とは異なる環境での研究の経験は、履修生の俯瞰能力とコミュニケーション力を向上させます。相棒型地域PBLで共同研究を行う企業は、本学が胆振地方から選んだ先端的な取組を行っている優良企業です。学士修士一貫教育プログラムを担当する教員が事前に企業と研修内容を調整し、研究テーマを準備します。 (D)インターンシップ等 本プログラムでは、高エネルギー加速器研究機構による「KEK加速器科学インターンシップ」や、国内有数の研究所である産業技術総合研究所が開催する「産総研イノベーションスクール」への参加等を行っています。学士修士一貫教育プログラムを履修している学生は、これらのインターンシップまたは相棒型地域PBLのいずれかへの参加が必須となります。 (E) 研究支援の実施 海外で行われる国際会議や学会において発表を行う場合などに海外派遣支援金を支給します。そのほか、研究活動全般にかかる経費(物品費、旅費、学会参加登録費、論文投稿料など)について特別研究費として支援します。 本学は、「創造的な科学技術で夢をかたちに」を基本理念とし、「総合的な理工学教育を行い、地域社会さらには国際社会における知の拠点として豊かな社会の発展に貢献する」ことを目指しています。 「地方創生推進教育プログラム」は、地域産業を自ら生み出す人材などの地域を担う人材を育成することを目的とし、地方公共団体や地元企業等と連携した取組や地域資源を活かした教育活動を行い、地方創生に資する能力を育成します。(2)プログラムの内容 「地方創生推進教育プログラム」は、地域教育および地域課題教育に関する科目群で構成されています。 ① 地域教育に関する科目 北海道の自然、文化、社会、産業の特徴等から北海道を理解するとともに、現代における北海道と海外との関係について学びます。主に本学の一般教養教育科目で構成されています。学士修士一貫教育プログラム(1)概要地方創生推進教育プログラム(1)概要MURORAN INSTITUTE OF TECHNOLOGY 19■学 部 生教育プログラム Featured Educational Programs
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