令和7年度大学概要
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 航空宇宙機システム研究センターは、大気中を高速・高々度まで飛行するための基盤技術を創出するために設立されました。 本センターは、1トン級までのロケットエンジン試験が可能な白老エンジン実験場、国内の大学では最大の超音速風洞、国内唯一の高速走行軌道などの充実した研究設備を有しており、学内研究およびJAXA・重工メーカー・他大学との共同研究を行っています。 さらに、LinearHyper-G環境学術領域の創成と当該研究の共同研究拠点化の推進、また令和2年度から大樹町にサテライトオフィスを設置し、インターステラテクノロジズ社との共同研究や学内プロジェクト研究を加速させるとともに、北海道スペースポート構想にも貢献します。 本センターは、ものづくりに関わる実践的授業や課外活動の支援、先端加工技術の研究推進、ものづくりを通した地域との交流を行うことを目的に掲げて、「教育・学習支援部門」、「ものづくり基盤技術研究部門」、「地域連携部門」の3部門を柱として、平成17年度に設置されました。授業や自主活動等で利用できるセミナー実習室、ITベースのものづくり機器を有する多目的工作室、機械加工実習室、溶接実習室、鋳鍛造実習室、たたら場、工房などを備えています。 本センターは、人類共通の喫緊の課題に材料工学の視点から対処することを目的に設置された希土類の有効利用に関する研究を進める国内唯一の研究組織です。センターが所有する最新鋭の装置を駆使し、希土類材料に関する様々な研究が活発に行われています。さらに、国外の研究機関と共同研究を実施し、希土類材料研究に関する国際的研究ネットワークの構築を目指しています。また、大学院生を対象とした専攻横断型の教育プログラムを担当しており、材料工学分野で活躍できる高度な専門職業人の養成に貢献しています。さらに、希土類の有効利用をテーマとした国際ワークショップの主催、希土類をテーマとした講演会の開催や啓蒙活動も行っています。 MONOづくりみらい共創機構は、本学が掲げる「学長ビジョン」、「北海道MONOづくりビジョン2060」の実現を目指し、社会との共創において、これからの社会の中核となる可能性を秘めた新興グループを開拓し、共創の場の構築、組織対組織の共創、新しい連携プラットフォームの構築を行い、エコシステムの構築を先導することを目的としています。 エコシステム構築のための機能を有する、地域共創オフィス(共創戦略構築・マネジメント)、リエゾンオフィス(リエゾン、ニーズ・シーズのマッチング)、パブリックリレーションズオフィス(社会的インパクト発信、サイエンス・コミュニケーション)の3つのオフィスと、柔軟性・機動性に長けたアジャイル型タスクフォースが活動しています。1/3スケール小型無人超音速実験機(全長約2m)の飛行実験(2019年11月、大樹町滑空場)ものづくり基盤センター全景センターがプロデュースした希土類グラス(リサイクルしたネオジム(Nd)を使用)包括連携協定の締結14 GUIDE BOOK 2025航空宇宙機システム研究センターものづくり基盤センター希土類材料研究センター(ムロランマテリア)MONOづくりみらい共創機構

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