令和7年度大学概要
22/44

  ② 地域課題教育に関する科目    地域の課題に取り組んで、自らの専門分野とは異なる分野の知識や技術に対応できる力や異分野の科学技術者と協働できる力を身につけます。科学や工学の課題解決に役立つ新しい技術は、多くの場合異分野との交流から生まれています。地域課題教育により、異分野との協働を学びます。主に学科共通科目の中の情報科目、一般教養教育科目の中の地域連携科目や実習系の科目から構成されています。この教育プログラムの履修によって、胆振地域・北海道の特性を理解した地域産業を担う高度な地域人材が誕生し、さらに地域に根差したグローバル・リーダーへと成長していくことを期待しています。指定された授業科目及び単位数を修得することにより希望者に対して修了証書が授与されます。   本学は、「創造的な科学技術で夢をかたちに」を基本理念とし、「総合的な理工学教育を行い、地域社会さらには国際社会における知の拠点として豊かな社会の発展に貢献する」ことを目指しています。今後における地域産業の担う人材の教育においては、情報を重点化した総合的理工学教育を推進します。   「数理データサイエンス教育プログラム」においては、本学の理工学教育における数理データサイエンス教育の充実化により、数理と情報基礎を身に付けた人材を育成します。(2)プログラムの内容   「数理データサイエンス教育プログラム」は、情報基礎、数理基礎およびデータサイエンスの3つのカテゴリーに関する科目群で構成されています。  ⅰ)情報基礎    情報を扱う様々な基礎事項は、総合的な理工学教育には入門的基礎となる項目になります。情報に対する基礎理解は、今後において情報と数理を学ぶ過程で重要な出発点を与えます。  ⅱ)数理基礎    情報を扱う計算機やプログラムは、すべて数学から生まれたもので科学基礎には数学基礎の強化が求められます。その上で、理工学分野における広範囲な情報の運用やデータ科学的な問題解決には、数理的な論理構成力が不可欠となることから、重要な基礎教育として、数学系科目、およびデータサイエンス分野の基礎となる確率や統計を学びます。  ⅲ)データサイエンス    科学・工学の様々な領域でデータが重視され、それを中心とした科学教育が求められています。データサイエンス入門では、データが主役となる理工学の諸分野について、広領域の観点から学びます。数理データサイエンス教育プログラム(1)概要20 GUIDE BOOK 2025

元のページ  ../index.html#22

このブックを見る