令和7年度大学概要
11/44

 システム理化学科は、科学的な原理に基づくアプローチにより産業を発展させ、生産性を向上させる新しい価値を創造し、豊かな未来社会を拓くものづくりに役立つシステムを構築することを目指す。自然や社会にある資源・資産の本質を科学的視点で解明し、その本質を体系づける力(産業の芽を見つけ、その展開を考える力)を身に付けた、探究力をもつ人材を育成する。 自然科学の主要分野である「数学」、「物理学」、「化学・生物学」と、自然や社会における情報を扱う「情報学」を融合させた教育を行う。学科には「物理物質システムコース」、「化学生物システムコース」、「数理情報システムコース」を設け、それぞれのコースにおいて体系的な専門教育を行い、その集大成として卒業研究を実施する。 物質の構造や性質をナノレベル・原子レベルから理解し、新しい機能を持つ物質・材料の創成や先端技術の創造へ展開するために、量子力学・統計力学を基礎とした物性物理学やレーザー物理学、新たな材料の創成に必要な材料科学等を体系的に教授する。また、これらの専門知識を応用するために不可欠な情報・データに関する基礎知識とプログラミングなどの基礎技能を実験演習科目と卒業研究を通して養う。 物質に関わる諸現象を扱う「化学」と、生命現象を扱う「生物学」、さらに、現象を総合的に理解し、有用な素材の創出を図るために必要である「情報学」を合わせた教育を行う。化学および生物学を、物理化学系、無機・分析化学系、有機化学系、生物化学・生物系という系列に従って体系的に教授する。また、情報系科目で得られた知識を実験実習科目において活用するとともに化学生物応用(プロセス生産)という場に展開する。 自然や社会などに関わる広範な情報を分析・処理する原理と技術およびその応用を扱う学問である情報学と、その基盤となる数理について、代数学、幾何学などの数学と応用数学、情報数学やデータ構造とアルゴリズム、言語処理系論などの情報基礎、データベースやプログラミングなどの情報システム、それらに関連する演習を通して情報の科学と工学を体系的に教授する。MURORAN INSTITUTE OF TECHNOLOGY 9 学 科 名システム理化学科 【学科全体】[物理物質システムコース] 自然科学の基盤である物理学を、物質科学、情報学と併せて教育し、自然のしくみ解明や新しい機能性物質の探索、地域社会から地球規模まで様々な問題解決に役立つ材料の創成に幅広い科学的視点から貢献できる、探究力をもった科学技術者を育成する。[化学生物システムコース] 化学と生物学を中心とした自然科学に加えて、物質および生物生産の原理を与える科学を情報学と併せて教育し、幅広い科学的視点から、化学および生物素材を活用する地域産業の創生とグローバル化に貢献できる、探究力をもった科学技術者を育成する。[数理情報システムコース] 広範囲な学術分野にわたる情報学の基盤となる数理基礎(情報科学)と応用(情報工学)に関する教育を行い、理化学を含む幅広い自然科学の視点を備え、地域社会だけでなく地球規模での問題の解決を行える、探究力をもった科学技術者を育成する。教 育 目 的教 育 の 内 容[物理物質システムコース][化学生物システムコース][数理情報システムコース]

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る